生活記録ノート

毎日のこと、旅行記、趣味などいろいろ綴っていきます。現在0歳児子育て中。

ひとりだけどひとりじゃないこと

11月9日

シベリア鉄道も終盤にかかっている。
夜中に誰か上段に乗車したらしく、
上から人の気配がしてびっくりする。
これから毎日時差は日本よりマイナスになっていくから、夜がとても長い。

照明が消えるのも22時頃で、
その後明るくなるのは10時頃だとして、
かなりの時間暗いので夜が明けるのか心配になるほど。

そして、上段の男性はなぜか早朝から私の寝床兼イスに座っており、
次の到着時間はかなり後なのに不思議。
クラスノヤルスクに着いたのは10時頃。
上段の男性は下車、新しく若い男性が乗車。
入れ換えがこんなに激しいんだねぇ…。
満席?のシベリア鉄道3等車内。
コーヒーと、昨日頂いたカカオ75パーセントのチョコで一服。

10時頃朝ごはんに五目ご飯。

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隣のおばさまからおいしいチーズにオールブランのようなものを頂く。
これが美味しくていっぱい頂いた😋😋
ご飯噛み締める時間が何よりも幸せだぁー!

外は吹雪。ずっと吹雪いているから、ひたすらぼーっとしている。  

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寒さの中停車駅で降りる際、少しでも歩こうと出るんだけど、隣のおばさまは素敵な青い帽子とコートをかかさない。

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そんな姿がなんとも言えなかった😊😊

『夜と霧』を読むも、眠気もあり集中できない。
そんなときになぜか反対側のカザフ語を話すノッチ似の男性が携帯の画面を見せてきて、
日本語に翻訳された「私はあなたが好きです。」という文章を見せられる。どういう意味かは不明。

朝ごはんを食べた時間も忘れ、時差もありで日本時間の15時頃に黒パン1枚とお菓子をつまみ、『夜と霧』を読み終える。
うむ、いがった‼‼
最後の方の、“苦しむことはなにかをなしとげること”・“なにかが待つ”この2章節がいがった‼‼

泣いてそこで終わったら弱虫になるかもしれないけど、
泣いても進んだらそれは苦しむ勇気をもっている証拠。
そして、ひとりひとりの人間に備わっているかけがえのなさ。
誰かの子供であり、誰かの大切な人であり、
その人を待つ人でも仕事でも……。
そういうものが生き続ける責任でもあり、
強く生きることのできる理由。

誰かが待ってくれるから、旅も寂しくありません。
そういうことだったんだね‼
こうして、一人でいろいろなところに行かせてもらえることはいろんな人たちのおかげ。
だからこそ、安全で行け、っていうOさんの言葉が今になって胸に染みてきます。

明日の朝、早朝に出発ということもあり、隣のおばさまの姿を撮らせていただきました。

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照れながらくしで髪の毛をとかしていた姿も忘れられない!  

無事に、5泊目も終わりそうだと思う。
もう少ししたらノボシビルスク・グラヴィニィに着く。
18分の停車時間があるから、少しだけ出る予定。
ただ、大体の人が喫煙と買い物に出るのですが、
雪と灰が見分けつかないときもある( ̄ー ̄)

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気を付けなきゃ!じゃあね😊😊