11月8日
昨日の夜中にチタという場所で41分の停車時間があり、
冷たいものが飲みたくてたまらなくなった私は牛乳を求めて外に出た。
以前40ルーブルほどで買った牛乳が90ルーブルとのこと、えーっと思い悩んでいたら70ルーブルに下げてくれた。
夜明け、一度目覚めるも真っ暗なので再度寝て、7時半頃起きる。
それでもまだ真っ暗だがようやく照明がついた。
コーヒーとチョコで一服、
昨日向かいのカザフ人の方からもらったバナナと黒パン1枚で簡単に朝食。
寝ても寝ても眠い…そんな朝でした。
しばらくするとウラン・ウデに着き、
観光地であるイルクーツクの名所でもある
バイカル湖が見えてきた。
とりあえず大きすぎる湖に圧倒される。
そんな中V・E・フランクルの『夜と霧』を読んでいた。
生と死の本当の極限に立ったときに、
人間はどうなるのか…。
その後はなかなかネットも繋がらずひたすら読書。
果てしなく広がるバイカル湖が美しい。
おなかがすいたので乾燥納豆を食べる。
韓国の姉妹にあげたらなんとも言えない表情。
目の前では器用にひまわりの種を食べるカップルの姿。
ロシアの方々は無心でひまわりの種を食べる印象。面白い!
15時頃、楽しみにしていたご飯の時間!
白米に昨日もらったコチュジャンのツナ。
お米は硬めがいいなぁ~と思い少なめにお湯を入れたら、軽くお餅に近くなったけど悪くない!
コチュジャンのツナは辛いけどケチャップも入っているので悪くない!
そんなこんなでイルクーツクへと。
前のカップルもイルクーツクへ行くよう。
イルクーツクでこの車内もガラッと人が変わりそうな予感。
ふと、シベリア鉄道はかなり密着した安宿のように感じる。
ウラジオストクからモスクワなら6泊7日だから、その間が一緒な人はそれこそ生活密着型ホステル。。
6泊7日で2万円ほどだったチケットに移動費も加えればかなり安いと思う。
そんなこんなで夕方、イルクーツクへ着く。
仲良しカップルに韓国の姉妹とお別れ。
私の前には年齢不詳のおばさまと、
上段にはイタリアっぽい感じの男性が乗車。
ポケトークを使いながら、向かいのカザフ語を話す男性と前のおばさまと会話。
女性もロシアに住んでいるが、カザフ人だということ。
複雑な事情があるような感じ…。
オムスクからカザフスタンへ息子に会いに行くという。
ちょうどそのときパスポートチェックがはじまった。
終わり、にゅうめんを食べて洗い物やら洗顔やらして自分の居場所へ。
今日から時差はマイナスへ。
なんだかんだ半分が過ぎている。
こんな人生の中でも贅沢な時間、きっとない、と思う。
起きて、食べて、外を眺めて、自分のしたいことをして時間が流れ、またおなかがすいてご飯を食べて、眠くなったら寝て、
そんな時の流れの美しいことよ…。
ただ列車に乗っているから、誰かと競うこともない。
時の流れに身を任せて…まさにそれ。(笑)
そうして、4日目の夜は終わっていく。