生活記録ノート

毎日のこと、旅行記、趣味などいろいろ綴っていきます。現在0歳児子育て中。

アウシュビッツに行ってみて

11月26日

6時頃、足が冷たくて起きる。
今日の目的地は、アウシュビッツ強制収容所
ヨーロッパに行けると考えたときに、はっと思い出したのに恥ずかしながらポーランドにあることを知らず、地理も知らず、でも行けると知って行くことにしたのでした。

日本語案内の方と総勢18名の日本の方が集まって、13時から案内開始でしたが、心配だったので10時30分頃着くバスに乗る。

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そうそう、クラクフ駅前のペットショップに最初置物??って思うくらいどっしりとりりしい猫さんがいた。
メッチャかわいいわぁー‼テンション上がった。

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朝ごはんとして駅でバナナとヨーグルトドリンク、あとは歩いている人の15人に1人は食べているようなプレンツェルを買った。
ワルシャワで見たかどうか覚えてないが、クラクフではこのプレッツェルが1.5~2.5ズロチくらいでそこら中で売っている。

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はじめて買ってみて、恐る恐る食べてみると…うん、美味しい!(笑)
絶妙な塩気、食べ応えがありすぎる…。

お腹も膨れて、さて出発。
アウシュビッツオシフィエンチムというところにあり、大体バスで1時間半くらい。
夜寝たはずなのにバスの中で睡魔に襲われて寝た。

着いて、大型バスの多さなどに圧倒される。 
あぁ、ついに来たんだな、そんな思いもありました。
アウシュビッツをどこで知ったのかと言われればうーん、となるんだけど来てみて思い出した。
アンネの日記を読んだことがあったんだ‼
授業でも習ったと思うけれども。。。

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時間が大いにあるので、うろうろとしつつ近くのカフェを探すも何もない。
工具やさんとか、農家直営の果物やさんとかしかない。
そんなところで日用品の店を見つけて入ると、クリスマスのツリーや飾りなどがたくさん売られていた。

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【夜と霧】を読んだときに、クリスマスまでに家に帰れる、と思った人は、
結局帰れなかった現実に失望して年末年始に死亡者が多く出たと読んだ。
キリスト教という宗教で、イエスの誕生をお祝いして、家族で迎えるためだろうかわからないけれど、
とても穏やかな表情で飾りを選んでいた女性の顔がなんとなく忘れられないのは、
神を信じる純粋な気持ち、大切な人と迎えようという気持ち、その心がとても美しかったからかな?

なんか、難しいなぁ。

そんなこんなでようやく見つけたカフェはただのコンビニで、でもコーヒーを5ズロチで購入。  

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そこで飲んでまた30分くらいかけてアウシュビッツへ戻る。

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約束の時間に18人がぞろぞろと集まり、レシーバーを渡されていざ案内スタート。
アウシュビッツの収容所は犠牲者が多かったから有名になってますが、こうしてヨーロッパ各地に強制収容所がありました。

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連れてこられた方々(主にユダヤ人)は医者によって生死を判断され、働ける者は右、働けない者は左…と指図して、左へ行った方はシャワー室で洗ったのちガス室へ送られました。(70パーセントはガス室に連れていかれたらしい)

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ほんの75年前に起きていたこと…。
一番怖いのは、こうしてなんでユダヤ人が標的にされたのか、ということ。
最初は町の小さな「ユダヤ人嫌い」という声がどんどん大きくなっていき、 
ユダヤ人追い出せ」になって、
誰もが収集つかなくなり、こういうことになったと。
元は反ユダヤ主義って言う宗教的な問題も関係しているわけで、奥が深いぞ…。

もし、町に杉原千畝さんのような人がたくさんいたら歴史も変わってたかもしれない。
でも、大多数の人は傍観者だったのです。
ヒトラーを決める選挙だって、投票率は30パーセントほどだったと。
そうして、多くの人が犠牲になりました。

大事なことは、今も同じことが世界の各地で起きていて、それは何も国際的なことに限らないで、
例えば職場や教室の中でも起きている、ということ…。

自分がよければいい、という思いがあれば、
何しなくても楽して暮らせるかもしれないけど、
もっとよくしていかなきゃ、という理想を追い続ける気持ちがあれば、
なにか、できると思うんだけど…

自分もいろいろと反省する点があって、
そして、これからのことをしっかり考える必要があると思いました。

アウシュビッツを見学したあと、3キロほど先にあるビルケナウ収容所へ。
ここがアンネ・フランクが一時期収容された場所で、かなりだだっ広いです。

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ハンガリーからユダヤ人が乗せられてきた列車をはじめとして、ドイツ人がダイナマイトで破壊しようとしてしきれなかったガス室などもそのままであります。

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とりあえず、寒かった………。
真冬ではないのにこの寒さはちょい。。

そうして、総合計3時間ほどの案内はあっという間に終わりました。
ビルケナウからアウシュビッツまで無料バスに揺られ、そのまま16時10分初のクラクフ行きのバスに飛び乗る。

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朝と似たようななんともいえない睡魔で少し寝たかもしれない。

着いて、おなかすいたのでガレリエの上のフードコートで。 
ズロチの残りが少ないのに量で料金決まるところへ。
ポーランド料理で食べていなかったピエロギ(水餃子みたいの)、そばの実、サワークラフトみたいの、サラダ、最後に挽き肉が入った謎の揚げ物を。
サラダもっと取ればよかった…これで15ズロチくらいでセーフでした❕

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そうして宿へ帰宅。 
昨日のシャワーは熱い湯が出なくて残念だったけど今日場所を変えたら大きなシャワーだけど熱いお湯が出て幸せでした🎵

明日はまた朝早いので、23時前には眠るとします。
なんでだかくたくたですが、本当に行ってよかった。
しかし、宗教って奥が深すぎる。
人間の心と、宗教と、世界と、戦争と、、、、
いろいろな歴史が積み上がって今があるんだけど、
今後世界はどうなるんだろうなぁ。
果てしない問いは続いていくわい…。
私の心もいろんなところにいったりきたり。。
ひとつの心でこんだけだから、これが90億もあったら大変だね。

とりあえず、またね👋😃✨