生活記録ノート

毎日のこと、旅行記、趣味などいろいろ綴っていきます。現在0歳児子育て中。

昔の旅~鹿児島・熊本~2016 1/30~2/3 ⑫

2月2日 ①

その日は、とりあえず目標は水俣に行くこと、夕方に熊本駅に着き、ホテルのチェックインをすることのみであった。
ゆっくり目覚めたかったのだが、朝の5時ほどに目覚めてしまう。
昨日、ラーメン屋に寄る前に買ったパンを2個取り出し、朝ご飯を食べに行った。

すると、大きなバックパックをもったSさんというロン毛の男性がいた。
この人がアメリカ生まれで、途中から日本に来て英語をすべて忘れたけど、アメリカ生まれなのに英語できないのかよ、
と言われ、そこから一念発起をして、英語を死ぬ気で勉強をした努力家の人だった。
そんな彼が、ここのゲストハウスで出会ったアメリカのミネソタ州から来た若者3人とともに屋久島へ行くという。

パンを焼き終わり、コーヒーも淹れ、よし!食べよう!と思ったら、Kさんも起きてきた。
「なんか、起きちゃったのよ~」手には食パンの袋。渋谷さんも食パン、起きてきたアメリカ人の彼らも食パン。
みんな、旅慣れているね、という感じ。というか、それが一番安く、朝ごはんをとれる方法なんだよね。
2年ほど前、中国に短期留学をしていた時のことを思い出す。
毎朝、スーパーで買った食パン一枚(数十枚入りの)、先輩の部屋にしかない冷蔵庫に入れてもらったヨーグルトを食べたっけ。
食パンも、トースターなんてないからそのまま。よく噛んで、食べれば大丈夫だ!と思っていたが、必ずお昼前にはおなかが空いた記憶がある。

私が昨日買ったみかんをみんなに配っていたら、長身の方のアメリカの男性にバナナをもらう。
そして、みんなで最後の日の朝ごはんを食べたのだった。本当ににぎやかで、楽しい朝食だった。
私が2014年、西日本を旅しているときに、鳥取のゲストハウスで出会った近所のお兄ちゃんが、「英語なんて誰でもできるYO!」と言い、自信をつけさせてくれたことを思い出したが、それからいくらやろうと思っても、なぜか英語だけは続かない。
そんな私に、また勇気を与えてくれたSさん。
どれだけ努力をしたかはわからないけれども、今は英語がぺらぺら。
難しいことをしゃべろうとしなくてもいいから、簡単な言葉でも伝えてみなよ!と、私に英語を話せさせてくれて、いい人だった。

4人の愉快な青年たちを見送り、その後は30分くらいKさんと話しをしていた。
Kさんは、30歳を過ぎたあたりから急に旅行に目覚めた、とのことだった。
家が鹿児島県にあるのにも関わらずこうしてゲストハウスに泊まって旅をしていることを尋ねると、
「たまに家を出たくなっちゃうときがあるのよ~♬」と。
そうだよな~。以前旅をしていたときも、同年代の女子は大体が友達同士で来たりしているけれども、
年上の女性だと、一人で来ている人が多かったから。日常を抜け出したい!と考えている人が多いのかなぁ。

最後に、日中カップルの毎日の食事の量の多さに、二人で大笑いした。
エンゲル係数高すぎだよね!!」と笑った。楽しかった。

その後歯磨きを終え、9時少し前に出発。ずっと影の薄かったエジプト人のMさんが別れのあいさつにきてくれた。
Mさんは埼玉県の所沢市で事業をしていたが、友人の誘いにより鹿児島でまた起業をするので、こっちに来ている人だった。仕事がとても忙しいらしい。「Hanahさんとは、また埼玉でもお会いしたいです。同じ会社でも働いてほしいし…」と流暢な日本語で言われ、「ありがとう!」と言って別れた。

Kさんにも別れを告げ、いざ出発。時間がなかったので、悔しいけれども路面電車に乗って鹿児島中央駅へ。
そこで、鹿児島はこれが最後だと、家族用のさつまあげを2セット購入。

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私が本日向かった先は、水俣。空気を吸いたかったからというか…
水俣病のことを知っていたから、熊本までのルートで通ると知り、行ってみよう、と思ったのだった。
実際にそういう土地は、行ってみないとわからないからね。

つづく